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2006年7月 2日 (日)

オルタナティヴ株式会社、訴訟日程と動向

 オルターカレッジ(オルタナティヴ株式会社)の消費者被害訴訟の第1回弁論期日が決定しました。

 7月10日(月)13時10分
 東京地裁・712法廷

 さて、被害者の記者会見以降の出来事をなどをまとめておきます。

■報道
 6月7日付けの『しんぶん赤旗』が、『講義勧誘「原理」教える 「オルタナティヴ」元受講生が提訴』との見出しで、提訴の件を報じました。ここでは、「30デイズという合宿はマインドコントロールそのものだった」との原告の主張を紹介していますが、オルターカレッジ側のコメントは「訴状を見ておらず、現段階でコメントできない」というものでした。
 一方、ぼくはその翌週6月12日発売の『週刊現代』(6月24日号)で、『被害者3人が“入学金”の返還訴訟を求め提訴 早大名誉教授「お墨付きNPO」の悪質商法』という記事を書きました。オルターカレッジでアテンダー資格を発行しているとされる世界コミュニケーター協会の協会長・黒木三郎氏(早稲田大学名誉教授・弁護士)の問題点を指摘するないようです。ここでは、黒木三郎氏と、その娘でオルターカレッジ学長の黒木摩利枝氏のコメントも紹介しています。
「オルターカレッジは、私の娘が学長をしているのですが、具体的にどんなことをしているかはよく知りません。名前を貸してくれと頼まれたのは事実なので責任がないとは言いませんが、学校と協会がどういった関係なのかも、よくわかっていないのです。ただ、2年くらい前でしたか、早大国際会議場で行われた平和運動のイベントで講演したことはあります」(黒木三郎氏)
「訴状を見ていないので何にも申し上げられませんが、訴えられるようなことをした心当たりはありません」(黒木摩利枝氏)

■オルターカレッジ側の動き
 オルターカレッジのフロント組織であるNPO法人ピース・ビジネス・ライフ・スクール(PBLS)は、6月18・24・25日に「TPP ~Together for Peace Power~」というイベントを予定していました。しかし被害者の記者会見と一連の報道の後、6月18日のイベント中止を発表。25日についても同団体のwebサイトのスケジュール表から消えており、現在は24日についてのみ「終了しました。ありがとうございました。」というそっけない報告を掲載しています。
 当初の予定では、18日には鈴鹿国際大学短期大学部学長・佐治晴夫氏の講演、24日には、精神世界好きの間で大人気(?)の映画『地球交響曲』の監督・龍村仁氏の講演が行われるはずでしたが、どちらも中止になったようです。24日に行われたイベント内容は、「迷走音楽ユニット」P.R.E.MとシンガーのMorphie氏のライブに、オルターカレッジの実質的リーダーであるNoh Jesu(ノ・ジェス、盧在洙)氏の講演だけ。Morphie氏は、ブログの記事を見てもわかるとおり部外者ではなく Noh Jesu氏の関係者のようです。
 もっとも、佐治晴夫・龍村仁両氏の講演中止と、今回の訴訟や報道との因果関係はわかりません。
 この他に、もうひとつ面白い動きがありました。被害者による記者会見の後か一連の報道の後か、正確なタイミングはわかりませんが、Noh Jesu 氏の個人サイト「Noh Jesu.com」の「Q&A」のコーナーに、こんな記事が文章が掲載されました。

Q12:
オルターカレッジを卒業して成功した人のモデルがないと聞いていますが、企業独立支援はどうなっているのですか?
A12:
オルターカレッジは、2000年6月にオルタナティヴ株式会社の教育事業部として発足しました。本格的には2001年10月より受講生の受け入れを開始しました。を募集開始しました。
3年間の教育期間を設定し、HITOTSU学を学ぶカリキュラムでスタートしましたが、実際、2004年10月に卒業した人たちはオルターカレッジの講師、あるいはオルタナティヴ株式会社に就職することを希望したため、現段階では独立企業家は誕生しません。一定期間後、独立するための準備をしている人はいます。
“成功”をどういう基準でみるのかという問題もありますが、卒業生が全員、心スッキリ状態で今の仕事や生活を楽しんでいるのは間違ありません。近い将来の成功を確信しながら、一般の人以上に希望の目で、自信感溢れる歩き方で、成功人脈を広げているのです。オルターカレッジは、初めての卒業生誕生からまだ1年半程度ですからこれからだと思っています。

Q13:
オルターカレッジで3年間学ぶことにより、新しい職業・コミュニケーターになれると聞いています。それと、そのコミュニケーターになるために、世界コミュニケーター協会が認定する認定書が得られると聞きましたが、その話を最近は聞かなくなりました。どうなっているのですか?
A13:
当初「コミュニケーター」という名称を活用していましたが、ふさわしい意味合いを持った名称として現在は「アテンダー」に切り替えています。世の中の多様な問題を解決できる人材、またそのような人材を育てる人をアテンダーと呼んでいます。
これは「次元上昇されたHITOTSUのイメージ」を自由自在に活用することによる心スッキリ、いつもスッキリ状態を教育訓練できること、またカウンセリング、コンサルティング、コーチング、コミュニケーション能力を自らが持ち合わせ、また育成することができる職業です。名称には病んだ社会、病んだ組織を癒すことができるという意味も含まれています。アテンダーになるためにはHITOTSU学のテキストの理解と同時に、現場での実践能力が必要ですが、それらを確認した上でアテンダー協会より認定証としてアテンダーディプロマを得ることができます。理論と実践の両方に合格した人は、現在一人です。その人は今、企業コンサルタントとして素晴らしい能力を発揮しています。
また世界コミュニケーター協会は、協会長である黒木三郎氏が個人の事情により辞任されたことを期に、名称をアテンダー協会に変更し新しく生まれ変わっています。

■ツッコミ
 先日ぼくがオルターカレッジに説明を聞きに言った際には、「起業した人はほとんどいない」と言われました。ところが、上の「A12」にあるように、起業者は実際には一人もいなかったわけです。別に起業家が一人もいなくたっていいんですが、起業を支援すると言っておきながら実際に起業したケースがひとつもないことを隠しているというのは、いかがなものでしょうか。オルターカレッジの詐欺的意図が見え隠れしています。
 また、「A13」にあるように、黒木三郎氏は世界コミュニケーター協会の協会長を辞任しちゃったんだそうです。しかも世界コミュニケーター協会は「アテンダー協会」に名称変更。
 今回の訴訟の原告の主張では、世界コミュニケーター協会による「資格発行」は実際には行われていなかったとされています。「資格発行」という重要な業務が機能していないなら、実体のない幽霊団体である可能性が高いでしょう。提訴直後の協会の変わり身の早さも、実体のない組織ならではなのかもしれません。

■黒木三郎氏について
 彼は週刊現代の取材に対して事実上「オルターカレッジには名前を貸しただけ」とコメントしたわけですが、関連イベントに顔を出していたようだし、「Noh Jesu.com」では彼が Noh Jesu 氏のセミナーを実際に受講していると書いた挙句に「人類の希望ある平和な未来のために、今後のHITOTSU学の発展と普及を心から応援しています」と熱烈なラブコールを送っています(「人物像」のコーナー)。ここまでベッタリな関係でいながら、自分が長を務める協会のことばかりかオルターカレッジとの関係も知らないというのは、どう考えてもあり得ません。
 仮に本当に「名前を貸しただけ」だったとしても、弁護士が実体のない幽霊団体を主宰していて、それが実際に被害に繋がったとなれば、充分に問題があると思います。しかも彼は協会長を辞任したとされているものの、彼の Noh Jesu 氏に対する応援メッセージはいまだにwebサイトに掲載されています。
 「名前を貸しただけ」なのか「ほんとはラブラブでした」なのか。どっちにしても、黒木三郎氏の社会的責任は重大です。

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