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003:エホバの証人

2005年4月18日 (月)

宗教上理由で君が代拒否 欠席扱い撤回を 石狩管内の高校生@北海道新聞

宗教上理由で君が代拒否 欠席扱い撤回を 石狩管内の高校生
2005/04/10 06:30

 宗教上の理由で三月の卒業式での国歌(君が代)斉唱を拒否し、式に出席しなかった石狩管内の道立定時制高校の在学生(17)が、学校側が「欠席」扱いにしたのは不当だとして、学校に撤回を求めている。「日の丸」「君が代」実施をめぐり、生徒が学校の対応に抗議するケースは異例。生徒に「式に出席しない権利」は認められるのか。また、生徒が「出席できない」と申し出た場合、学校はどんな対応ができるのか。今回のトラブルは、そんな問いを投げ掛けている。

 抗議しているのは、宗教団体「エホバの証人」を信仰する男子生徒。

 同校は式の数日前、在校生に対しホームルームで、国旗・国歌の掲揚、斉唱を実施する方針と同時に憲法で保障された内心の自由を守るため、「歌う、歌わない権利」「立つ、立たない権利」があり、「それによって不利益を被らない権利」があることを説明した。

 生徒は副担任の教師に信仰を打ち明けた上で「出席できない」と申し出た。「君が代の歌詞が教義で禁じている偶像崇拝に当たる。自分で歌わなくても、聴けば音楽が耳に残ってしまうので、その場にいたくなかった」と訴えている。

 副担任が、国歌斉唱終了後に入場できるよう受付係をするなどの方法での参加を提案したが、生徒は「これを受けてしまうと、来年も再来年も同じ事で、何の問題解決にもならない」と拒否、出席を見送った。

 生徒は「学校が式に出席できない状況をつくっているのに、事務的に欠席扱いと処理されるのは、納得できない」として、「欠席」扱いの撤回と同時に、来年以降の配慮ある対応を求めている。

 これについて、校長は「一人のために国歌斉唱をやめることはできない。欠席した生徒は規則上、『欠席』以外には扱えない」と従来の対応を変える考えがない意向を示し、今後については「生徒と話し合い、学校の考えを理解してもらいたい」としている。

 しかし、副担任は「公立学校はどんな考えの生徒も行事に参加できるよう配慮すべきだ」と反発、同調する教員も多い。生徒は札幌弁護士会に人権救済申し立てを行うことも検討しており、学校は対応に揺れている。

札幌医大:「エホバの証人、非常時も輸血なし」 治療マニュアル改定の方針@毎日新聞

札幌医大:「エホバの証人、非常時も輸血なし」 治療マニュアル改定の方針 /北海道

 札幌医大は30日、信仰上の理由で輸血を拒否している宗教団体「エホバの証人」の患者に対する治療マニュアルを見直す方針を固めた。信者が治療を受ける場合はどういう結果になっても「医師の責任を問わない」という免責証書を提出することを義務づけているが、現在のマニュアルでは万一の場合は輸血を認めている。だが、患者の治療法決定権を明確にした最高裁判決などを踏まえ、非常時の場合も輸血を行わない方針だ。

 現在のマニュアルは93年に策定。最高裁は00年、信者の意思に反し説明なしで輸血を行った病院などに賠償を命じる判決を出した。一方、札幌医大で昨年夏、信者が外科手術を受ける事例が発生。学内の倫理委員会が治療法を協議し、非常時も輸血しないことを特例で了承した。実際には輸血は不要だった。【田中泰義】

毎日新聞 2005年3月31日