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2005年10月23日 (日)

平和神軍観察会訴訟(刑事)第2回公判 (1)

 去る10月3日、ウェブサイト「平和神軍観察会」の運営者が、ラーメン花月チェーンの運営母体「グロービートジャパン株式会社」から名誉毀損で刑事告訴されていた事件で、第2回公判を傍聴してきました。この事件の概略については、自己啓発セミナー対策ガイド2005/06/05「平和神軍観察会」運営者、高裁判決に上告を表明 にまとめてあります。

 裁判官1人体制だった審議が今回から3人体制に変わったとのことで、新たに加わった裁判官向けに、被告人の次瀬徹氏が改めて意見陳述を行い、被告人側の弁護人による証拠説明も行われました。第1回公判には行けなかったので、こちらにとってもありがたかった。

 被告人の意見陳述の要旨は、こんな感じです。

(1) 日本平和神軍と総督・黒須英治氏は、右翼的で差別的なオカルト主義者であり、反社会的な存在である。
(2) グロービート社と平和神軍との間に関係があることについては、認定に不備はあるものの東京高裁判決(2005.05.25 次瀬氏に77万円の支払命令、次瀬氏は上告)でも認められている。
(3) 「平和神軍観察会」サイトの記述をめぐって、平和神軍関係者から執拗な脅迫や突然の提訴がなされた。彼らこそ犯罪者であり、自分はそれに対して(ネット上で)議論をしたに過ぎない。
(4) 平和神軍関係者による脅迫を放置しておきながら、私だけを起訴したのは不当である。また、(起訴理由は)私のサイトのごく一部の表現を取り上げたものであり、“木を見て森を見ない”起訴には、断固闘う。
(5) 新たに加わった2人の裁判官には、ネット上の表現の自由に関わる重要な事件であることを理解してもらいたい。
 当然、次瀬氏は無罪を主張しました。
 この後、被告人側の荻上守生弁護士から、意見陳述と証拠の説明。
 意見陳述のポイントは、今回の事件を情報化社会におけるネット上の表現や知る権利に関わるリーディングケースと位置づけ、「個人運営サイトの表現の是非を、従来のマスメディアを想定した基準で判断すべきではない」とした点でしょう。ネットの発達によって、(公の場での)情報や議論がマスメディアの独占・寡占ではなくなり、市民による情報発信や情報の双方化も実現して直接的反論も可能になっている。それを、マスメディアの事情を前提とした従来の法理で裁いては、専門知識のない一般市民の言論を萎縮させてしまうのではないか。マスメディアの調査能力を前提とした基準とは別の基準で、相当性を判断する必要がある。
 そういう趣旨でした。

 さて、今回の第2回公判の目玉は、この後の証拠の説明の際に流された黒須英治氏の説法テープです。1996年頃に録音されたと思われるもの。これが約1時間、法廷に流れました。
 グロービート社の会長・黒須英治氏の差別主義者ぶりを示す、これ以上ないくらいの証拠でしたが、あまりに露骨な内容なので、正直、公の場で引用したくないくらいの気分にさせられます。でも引用しなければわからないので、引用しますが、ひどいところを抜粋すると、こんな感じ。選挙直前の時期だったようで、初めの方は政治ネタ(?)。

「新進党というのはユダヤの手先です」
「新進党のメンバーの中には朝鮮人が多い。だいたい、わが国において国際主義を唱える人間は非常に朝鮮人が多いんですよ」

 そして、
「朝鮮はいま、パチンコ屋景気で30兆円なんてバカなギャンブルを認めたおかげで、莫大なカネを持っている。日本を亡き者にしようと思っている」
 として、●●は朝鮮人だ、■■も朝鮮人だと、有名人の名前を列挙したりもしています。
 天皇陛下は神様だ、日本は神の国だ、ということを連呼していました。それはそれで思想・歴史観の問題なのでとりあえずいいとしても、上のような露骨な差別意識に基づいたものである点が重要。こんな発言もありました。

「いまのままでいくと日本に災害が起きてくるぞ。禊ぎを受けますよ。これは関西の、神戸の大地震ね、あれもそうだ。あれは禊ぎですよ。朝鮮人が多すぎたね」

 ほかにも、宮内庁職員の30%は クリスチャン = フリーメイソンで、皇室を亡き者にしようとしているとか、創価学会の上層部の3分の1は朝鮮人だとか、なんて発言も。この説法の中で黒須氏は自分をラーメン花月の「会長」と名乗っているので、グロービート社と平和神軍の関係を示す証拠にもなっています。
 「朝鮮人ネタ」は、もっとひどい罵詈雑言もありましたが、さすがにもう気が引けるのでこの辺で。
 ちなみに黒須英治氏は、日蓮を絶賛していました。日本を、天皇が治める国であるという見方をしていたからだそうです。説法の最後には「南無妙法蓮華経」を繰り返していました。

 テープとは別に、口頭で紹介された証拠の中には、「シナ人は野蛮人である。なぜならシナ人は人間を食うからだ」という黒須氏の発言も。
 代表者がこういうことを口走る団体が、次瀬氏に対して、脅迫や自宅訪問も含めた示威行為を行い、なおかつ民事・刑事で訴えたわけです。それが放置されていて、次瀬氏が起訴されるというのは、確かにおかしな話ですね。

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