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2008年6月21日 (土)

北川悠仁一族の宗教物語

 今月10日、「ゆず」の北川悠仁の父親・和男氏が死去しました。76歳でした。スポーツ紙・週刊誌で報道されています。
 北川悠仁といえば、ことあるごとに、北川一族が経営する宗教団体「かむながらのみち」や自己啓発セミナー会社「ETLジャパン」についても報道されてきました。ぼくのところに『フライデー』から取材があったのでコメントしました。今週発売された号に掲載されています。

 悠仁は、それほど強烈に教団活動にコミットしたり自ら積極的に広告塔の役割を果たそうとしたりしているようには見えず、「かむながらのみち」については、ことさらに悪質だとか高額なカネをとられたとかいう被害事例が少なくともぼくの耳には入ってきていません。これまで、何度も報道されてきたわりに、宗教の話自体が悠仁の「スキャンダル」になるほどにはいたっていないようです。

 でも同じく北川一族の家業のひとつである「ETLジャパン」は、数十万円の料金を取り、受講生に無償で勧誘活動をさせ、受講生の人間関係などをかきみだす自己啓発セミナーで、90年代からメディアに批判されてきた業界の一部です。「かむながらのみち」は信者をこの悪徳商法に巻き込み、あるいはETL受講生を教団に勧誘するということをしています。
 宗教の方に話題が集まりがちな北川家ですが、こっちの自己啓発セミナー家業の方が問題なのではないかと思います。「かむながらのみち」そのものにはそれほど悪い噂を聞かないにしても、悪徳商法と両輪で運営されている宗教団体であるという点に注意すべきでしょう。

 「かむながらのみち」の公式サイト(いまは消滅しています)には、かつて、教団の教義というか理念として以下の5つを挙げていました。

・仏教
・神道
・算命学
・セミナー(ETLジャパン)
・リーディング

 『フライデー』の取材に対しては、リーディングのことをざっくりと「一種のカウンセリング」なんてコメントしました。もう少し詳しく説明すると、このリーディングというのは、「アカシック・レコード」と呼ばれる宇宙とか人類の過去や未来の記録(どっかにこういうものがもわもわ漂っていることになっています)から、相談者の「本質」だとか「意識」だとか「未来」だとかを読み取って告げる、というものです。「前世リーディング」なんてものもあって、前世まで教えてくれちゃう、なんだかものすごいものです。「かむながらのみち」のリーディングが前世まで教えてくれるのかどうか知りませんが。

 「かむながらのみち」教祖の北川慈敬氏(本名・敬子=悠仁の母)は、もともとARCインターナショナルという自己啓発セミナーの受講生でした。ARCのトレーナーから、リーディングを行う「浅野総合研究所」を勧められてハマったんだそうです。

 同時に、夫・和男氏が宗教団体「解脱会」の幹部で、敬子氏も幹部の妻、という立場でした。解脱会も仏教・神道が混ざった、いわゆる新興宗教です。「かむながらにみち」もその点を引き継いでいると言えます。ただ、算命学・自己啓発セミナー・リーディングを明確に柱として加えている点で、解脱会よりもさらにごちゃ混ぜ感の強い宗教です。
 敬子氏は真言宗醍醐派の総本山である醍醐寺で得度したとしています。解脱会の創設者・岡野聖憲も同じです。実は真如苑という宗教団体の創設者も、醍醐寺で得度しています。敬子氏は、まだ解脱会信者だった1997年、醍醐寺で真如苑の創設者・伊藤真乗夫妻の霊(?)に出会い、「あなたもあなたの霊界をお作りになってください」と、新教団設立をほのめかす「お告げ」を受けたそうです。

 敬子氏は、これとほぼ同じ時期の96年か97年ごろ、初めて「浅野総合研究所」の浅野信氏のリーディングを受けたとしています。ここでも、「そろそろそこ(解脱会)から離脱しても良いときには来ている」というお告げを受けます。
 敬子氏が和男氏とともに解脱会を離れ「かむながらのみち」を設立した宗教上の動機はこういうところにあるようですが、直接の原因は悠仁のスキャンダルでした。

 1999年に、悠仁がかつて『女子高生コンクリート詰め殺人事件』などのビデオ映画に出演していたことがスキャンダルとして報道されました。これが解脱会本部で問題視され、幹部だった和男氏は解脱会を脱会。当然、敬子氏も一緒に脱会します。自己啓発セミナー会社「ETLジャパン」が、ARCインターナショナルの社員やアシスタントを引き連れて独立したのも、この頃です。これは悠仁のスキャンダルの煽りではなく、当時のARC社長が経営不振を理由に解任され別会社を作ることになった動きと連動しています。

 ARCインターナショナルは90年代に入って経営が傾いていたんですが、北川和男氏は100人以上の解脱会信者をARCのセミナーにエンロール(勧誘)し受講させたとの話も、周辺から聞こえています。また、北川家はARCインターナショナルの要請を受け、地方で開催した出張セミナーに解脱会信者を動員し、ARCが地方セミナーの基盤を確立する足がかりにしました。

 北川家が自己啓発セミナーと宗教団体それぞれで、同じ時期に転機を迎えたという偶然は、宗教的な物語にしたくなる気持ちもわからないではありません。それが宗教的な力によるものなのか偶然なのかはわかりませんが、いずれにしても北川家による「宗教と自己啓発セミナー」の抱き合わせは、実は十数年以上にわたる歴史があり、一族の歩みとともに現在の形にいたっていることは確かです。

 その北川家のETLジャパン、これまでぼくがオーマイニュースでしつこく記事にしてきている偽装映画『純愛』が、約1億円の制作資金をかき集めた舞台にもなった自己啓発セミナーでもあります(『純愛』まだやる気かよ参照)。この映画に巻き込まれたEXILEのATSUSHIも、ETLジャパンのセミナーを受講しています。この映画の主演・総指揮の小林桂子氏と、その事実上の夫で自称「配給会社」社長の奥山省吾氏はARCインターナショナルの卒業生で、和男氏の通夜にも来ていました。
 ETLは、実はあまり客が集まっていない弱小セミナーなんですが、ここまで宗教と表裏一体になった自己啓発セミナーは珍しく、いろんな意味で話題にこと欠かない特殊な存在です。

※北川家の歩みについては、『内なる神を求めて ─北川慈敬とかむながらのみち─』(北川慈敬・著、今日の話題社・刊)に詳しく書かれています。

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コメント

http://love6.2ch.net/test/read.cgi/kyoto/1143234465/
身曾岐神社どうでしゅか?


http://web.archive.org/web/20060206235505/http://kannagara.or.jp/
メニュー表示=エンコード→日本語(自動)に変更すると見えます。インターネットアーカイブ使用。
「青年会たより」参照
祈りが本当に通じるか、アメリカでの祈りの実験結果をもとにした勉強会の模様。
中指の実験、「中指が伸びる、伸びる」と祈る・・・すると、みるみるうちに指が伸びていく。→よくわかりませんでした。
・一人一人が神となり・・・
・祈りが病気治療や植物の成長に効果をもたらす・・・→「効果」という言葉はは、薬事法に抵触する?

○原恭二氏と○原教二氏は同一人物のような。

先日、知人に無理やり誘わられて、”かむながらのみち”の集まりに行きました。いきなり知らない支部長みたいな初老の女性から、お住まい何処ですか?趣味は何ですか?おいくつですか?等の質問をされ、間接的な勧誘を受けました。その集まりでは、いきなりお経をみんなで大きな声で唱えたり(長いお経をみんな良く覚えていました)、神、仏に感謝したり、まるでオ●ム真理教と紙一重だなと思いました。ここでも、ゆずの北川ユウジンさんが作った曲が合唱され、北川一族の教団だと強い印象を受けました。トラブルは無いようですが、会員の会費は高いとのことです。宗教は自由ですが強制は良くないと思います。

戦犯精神異常小杉辰男飯田俊之金山守今野余代ベストFAMサンエース合同アシストグループ

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