100ベクレルのタバコ危険とか言うヤツは日本から出て行け
前回のエントリ〈「日本産タバコが放射能汚染!」をめぐるデマを検証〉では、いまFacebookやTwitterで出回っている話のうち、おおまかに以下の点がデマであることを説明しました。
(1) 「日本産タバコの7割が高濃度セシウム汚染されている(JT発表では、100Bq/kg超が1.4%、50~100Bq未満が11.0%、検出~50Bq未満58.9%、不検出28.8%です)。
(2) 日本産葉タバコの7割からセシウム185.6Bq/kgが検出され、うち98%が市場に流通している(JT発表では、185.6Bq/kgが検出されたのは146地域中1地域、全体の0.7%で、製品化されていない)
(3) バーコードの数字の冒頭2桁が「45」「49」の製品は日本産である(このバーコードはそもそも生産国を示すものではありません。JT製ではなく、マールボロなど海外産を輸入販売しているフィリップモリス社の製品もバーコードのはじめに「49」がついています)
しかしいつものことですが、デマを訂正する情報よりデマの方が拡散力が強く、いまだにこのデマをTwitterで広め続けている人がいます。また、JTが発表した情報(セシウムが検出されたケースの大半が100Bq/kg未満)自体は歪めないまま、それを「危険だ」と断定する表現で情報を広めている人もいます。
そこで今回は、本当に100Bq/kgが危険なのかどうか考えてみたいと思います。
「念のため、不要な被曝は極力避けておいた方がよい」という考え方自体は間違っていないと思います。食べ物にしろタバコにしろ、「100Bq/kg未満であっても、検出できるレベルのものは不安」と考えるなら、摂らなければいいと思います。
ただ、「不安だ」と感じることと、「危険だと断定して騒ぎたて他人を煽る」こととは、全く別のものです。
そういう前提で、以下、具体的な数字をいじくります。