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2016年7月21日 (木)

【復元】菅野完氏の「性的暴行」を報じた『週刊金曜日』のステマ疑惑 #週刊金曜日 #中島岳志

 togetterに「菅野完氏の「性的暴行」を報じた『週刊金曜日』のステマ疑惑 #週刊金曜日 #中島岳志 @ syukan_kinyobi @ nakajima1975」というまとめを作ったのですが、何の理由も伝えられないまま一方的に非公開にされました。なので、改めて同じ内容をここでまとめ直します。
 以下、個別のツイートも藤倉による文章も、togetterに掲載したものと全く同じです。また、エントリを簡潔にするため、「ステマ暴露後のTwitter民の反応」という部分の各ツイートは省略しました。
  • 最初にお断りしときます

     すでに民事訴訟が起こされている案件であることと、セカンドレイプにつながることを避けるために、『週刊金曜日』が「暴行」と表現している行為の事実関係には立ち入りません。このまとめは、以下の点を問題視するという観点から作成しました。

    (1) 被害者や週刊金曜日がステマ的な手法で一般からの非難を煽ったと思われる点
    (2) その目的のために、別の性暴力被害者の同情心を利用し使い捨てにしているように見える点
    (3) ステマ的手法に協力したとされる中島岳志氏が、菅野氏本人ばかりか菅野氏の著作を評論する第三者の言論まで否定する主張をしている点

     菅野氏が被害者に対して誠意を尽くしていくべきであることは、言うまでもありません。彼の言葉と過去の行動との矛盾が批判されるのも当然のことです。

     しかし中島岳志氏の主張は「表現の自由」という基本的人権をも否定するものであり、菅野氏に償いを求めたり第三者に被害者への配慮を求めたりするという範囲からはるかに逸脱しています。

     ステマ的手法と過度な要求の組み合わせは、自作自演の集団リンチでしかありません。しかも、そのために被害者や週刊金曜日が自らの手を汚さず、別の性暴力被害者を利用して使い捨てるなら、一連の告発を、女性の人権や性暴力被害をめぐる問題を世に問うという目的によるものと解釈することすらできなくなります。

     そこに『週刊金曜日』やその関係者が加担しているのであれば、ジャーナリズムの根幹を否定する大問題であり、これは『週刊金曜日』にとってのスキャンダルでもあるように思えます。

  • 『週刊金曜日』による報道

     『週刊金曜日』7月15日号が、〈ベストセラー『日本会議の研究』で話題の菅野完氏が性的「暴行」で訴えられていた〉との記事を掲載。誌面発売日前日の14日に、ブログ「c71の一日 生活の記録」に「菅野完 @noiehoie の性暴力」というエントリが投稿されました。記事を紹介しつつ菅野氏を非難する内容です。
     当初は、 『週刊金曜日』の記事の内容が画像でアップされていましたが、後に削除されました。

  •  

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

     

  • 菅野氏本人の反応

Twitterでの拡散

 c71氏のブログや『週刊金曜日』の記事は、多くの人がTwitter上で言及。当然、菅野氏に対する非難の声があがりまくります。

 【エセウヨ】疑惑募金の元しばき隊ノイエホイエ氏、婦女暴行告訴を週刊金曜日にスッパ抜かれ大炎上 #日本会議

 こうした中で、以下の4人は、こんなふうにこの件に言及しています。朝日新聞記者の林美子氏、政治学者で『週刊金曜日』編集委員の中島岳志氏、文化人類学者の山口智美氏、濁山ディグ太郎氏です。

 後でまた登場する名前なので、覚えといてください。

火付け役本人による暴露

 ところが15日夜、『週刊金曜日』の記事拡散の火付け役だったc71氏と友人たちが、舞台裏の暴露を始めます。

  •  総合すると、Twitterでの拡散は「ゴヒエツコ @etsugohi とゆかいな仲間たち」による計画的な「週刊金曜日のステマであった」(c71氏)とのこと。そのゴヒエツコ氏らが、別の性暴力被害者であるc71氏の同情を引いて利用する一方で、自分では何もせずに無神経な態度・言葉をとってきたことへの反感から、c71氏が内情を暴露するに至った至ったようです。

     一連の暴露の中には、菅野氏の被害者と『週刊金曜日』が、このステマ計画に関与していることをうかがわせる具体的なやり取りも含まれています。

     被害者も被害者を利用するには、こんな経緯が書かれています。

    ところが話が進むにつれ、ゴヒ側の対応がおかしくなってきた。ツイッターのDMで会議をしていたところ、その場に友人だという人間を多数追加したり、パートナーが書いた記事に週刊金曜日の文字を入れろだの弁護士がこう言っているから直せだの、注文を付けた。

    怒っているに書かれている関係者同士のメール等でのやり取りには、週刊金曜日によるさらなる糾弾記事掲載の計画も。

    (一人だと危険そうであれば複数人)に最初ツイートをお願いし、フェミの方たち同士で根回しをして頂き、スクショを各自のツイートで使って頂けないか
    その第一波を受け、第二波の方々に拡散のご協力を頂く
    後追い記事で、複数媒体が動ける体制を整えてくれており、金曜日も第二弾、第三弾と続ける予定です。
    (被害者氏から友人に送られたDM)

     さらにゴヒエツコ @etsugohi とゆかいな仲間たちとその失礼には、計画の「第一波」に協力する具体的な人物名も。

    その第一波を受け、第二波の方々に拡散のご協力を頂くのが見え方として自然かと思います。第一波に濁山さんも入ってます。中島岳志さん、山口智美さん、いとうせいこうさん、朝日で女性問題を多く取り上げている林美子記者始め多くの方にご協力頂く予定です。

  • 第三者の評論をも否定する中島岳志氏

     ステマの「第一波」協力者として名前が挙がった濁山氏、中島岳志氏、山口智美氏、いとうせいこう氏、林美子氏。このうち、いとうせいこう氏はステマ記事を紹介した人の投稿をリツイートしただけですが、それ以外の4名は、上でまとめたように、自身の投稿としてステマ記事を紹介したり自分の意見を添えてステマ記事に言及しています。c71氏の暴露内容が正しければ、彼らは積極的に「第一波」の役割を果たしていたといえます。
     中でも『週刊金曜日』編集委員でもある中島岳志氏は、菅野氏を批判するだけではなく、第三者が菅野氏の言論を評論すること自体を控えるべきとするかのような主張をしています。
     これに対しては当然、賛同ばかりではなく疑問を呈する声も。

ステマ暴露後のTwitter民の反応

 省略

グループチャットのログも暴露

 7月17日、ステマ計画のさらなる詳細と、それを計画した人々のグループチャットのログが暴露されました。ここには、週刊金曜日の記者からの指示をゴヒエツコ氏が伝えているやり取りも含まれています。

 新たな暴露を行ったブログのエントリで、c71氏は謝罪とともに、一連の内情を暴露する理由を、こう書いています。

菅野完氏にも個人的な恨みはありませんでした。
ただ、被害者の被害に同情し、そのように動きました。
わたしたちに悪い点がなかったとは言いません。初めて話す人間を信用したこと、個人的に恨みのない人を攻撃したこと。悪かった点はいろいろあります。ご迷惑をかけたことも反省しております。
悪かった点は、素直に謝罪したいと思います。すみませんでした。
ですが、人にものを頼んできた以上、通すべき筋はあるのではないかと思いました。わたしは、著作権に違反するマナー違反のブロガーとして記憶されます。
ご批判は覚悟で、世に経緯を問いたいと思います。

 こうして公開されたグループチャットのログから、c71氏らを煽ってステマをけしかけていたゴヒエツコ氏が、菅野氏と裁判をしている真っ最中の被害者本人らしいことがわかります。

 グループチャット内では、そのゴヒエツコ氏がc71氏のブログやツイート内容について、週刊金曜日記者からの指図を伝えています。

「あ、記者さんから
一言週刊金曜日の記事であることを触れてほしいと
最後でもなんでもいいので、と
上の人間が気にしそうらしいです
あ、つぶやきにも入れてほしいと
できれば」

 グループチャットではゴヒエツコ氏が菅野氏を「うんこ」と呼び、週刊金曜日の記者がゴヒエツコ氏に記事のゲラを「うんこ」ゲラ.pdfというファイル名で送ってくるなどということも書かれています。

 さらに、中島岳志氏がTwitterでの拡散に協力するだけではなく、週刊金曜日の記事のpdfファイルをメールで配布するという形での協力もしていたと思わせる内容も書かれています。

なかじまさんは、内緒でPDFをいろんな人に送ってくれてる

週刊金曜日と「第一波」協力者に直当て

 わたくし藤倉(@daily_cult)は、このまとめを作成するにあたって、週刊金曜日、中島岳志氏、山口智美氏、林美子氏の4者に事実確認のためTwitter上で質問してみました。

被害者の名前の掲載について

 Togetterでまとめていた内容は、上までです。これについては、被害者の名前を伏せるべきなのではないか、セカンドレイプになるのではないかとの意見も頂いています。 現在、諸々の情報を暴露したc71氏も、被害者の名前等については伏せ字に修正しています。しかしぼくは、その必要はないと考えていますので、ここでは被害者の名前もTogetterに掲載した内容を全てそのまま掲載しました。

 こうした対応を取る理由は、以下のとおりです。

(1) 被害者の一連の行動は、裁判等で菅野氏に償いを求める活動とは全く別種で、第三者を利用し社会を動かそうとする社会的活動だった。その活動に問題があった場合に被害者が批判されることはセカンドレイプでも何でもなく、誰もが等しく負うべき通常の社会的責任である。被害者であることを理由に、そうした責任を負わなくていいということいなってしまうなら、それこそ差別である。

(2) 今回の問題に被害者がどのように関わっているのかを明らかにする上でも、同じ人物が今後別の第三者を同じような手法で巻き込むことを防止する上でも、被害者の名前の掲載は避けることができない。

(3) そもそもここで掲載しているのは、飽くまでもネット上で被害者が使用している名前と Twitter ID にすぎない。この名前から被害者を特定できるかどうかについては、この名前で被害者本人や知人などがどのような情報を発信してきたのかなど、藤倉以外の人間の責任に属するものであり、藤倉は関係がない。

 まとめの冒頭に書いたとおり、菅野氏の「性的暴行」と言われている行為の真偽等に踏み込んで検証することは、それこそセカンドレイプにつながりかねないので、今後もしないつもりです。この行為については菅野氏自身も事実だと認めているわけですから、批判されて当然であり、今後も誠意ある対応をすべきであるというぼくの考えは、いまも変わりません。

 被害者についても、裁判をしていることはもちろんのこと、菅野氏への復讐心を抱くことも当然だと思います。それ自体を非難することはしません。ぶっちゃけて言えば、被害者が実際に菅野氏に何かしらの復讐をすることすらも、ぼくは構わないと思っています。

 でもその復讐の内容が度を越していたり、その手段として無関係の第三者を(しかも同じ性暴力被害者を)傷つけたり、社会に対して有害な働きかけをするなどしていれば、そのことについては被害者自身が相応の責任を負うべきでしょう。

 被害者の方で、ここでのまとめの内容に事実に反する部分があり、本来はネット上での活動に用いている名前を掲載されること自体も不当であるというような主張があるようでしたら、藤倉(daily.cult@gmail.com)までご連絡ください。言うまでもなく、ぼく自身の責任において誠実に対応します。

その後について

 昨日、『週刊金曜日』編集部に出向いて、今回の件に関する『週刊金曜日』側の事情や言い分を取材させていただきました。詳細は後ほど、このブログで報告する予定です。編集委員の中島岳志氏はじめ、今回のステマ的手法の協力者として名前が挙がっている方々からは、現在もなんら返答はありません。

 また、『週刊金曜日』に対しては、ステマ的手法の内情を暴露したc71(コニー)氏も説明を求めていますが、返答がないようです。

 ぼくが昨日『週刊金曜日』編集部で聞いてきた話を報告すれば、c71(コニー)氏にも『週刊金曜日』側の言い分や事情はある程度わかるかもしれません。ただ、取材に対しては答えるのに当事者であるc71(コニー)氏には直接説明しないでいる『週刊金曜日』の対応は、筋が違うのではないかと思います。

追記:続編「『週刊金曜日』、記事の信憑性が怪しくなってきた」をアップしました(2016.08.22)

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コメント

HNやPNに対する名誉毀損について、弁護士は次のように発言しています。

>お仕事でも使われているようですから、それが相談者を特定するものなのであれば、その発言内容によって、名誉毀損の可能性はあります。

ttps://www.bengo4.com/internet/1071/b_440298/

被害者はツイッターIDと同じ名義で仕事をしていますから、藤倉さんの行為は、やはり不法行為の可能性があるというべきでしょう。当然ですよね。もしそうではないとしたら、本名非公開の立場で活動している人物(舞城王太郎など)などには何を言っても名誉毀損やプライバシー侵害にあたらないという不合理な結論になってしまいます。

「この名前から被害者を特定できるかどうかについては、この名前で被害者本人や知人などがどのような情報を発信してきたのかなど、藤倉以外の人間の責任に属するものであり、藤倉は関係がない」という斬新な主張が法廷で認められるかどうか、提訴された折にはぜひ争っていただきたいと存じます。

HNさんは何か誤解をされていませんか。

リンク先の相談
https://www.bengo4.com/internet/1071/b_440298/
>web上で私の使用しているハンドルネーム(以下HN)とTwitter IDを示した上で名誉毀損されています。

「HNとIDを示すこと」が名誉棄損なのではありません。
「示した上で名誉棄損」です。

それで、この記事の何が名誉棄損なのでしょうか。

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